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吉田泰郎

吉田泰郎 について

高松の弁護士吉田泰郎です。事務局長 兼 広報担当です。 吉田の詳しい自己紹介ページはこちら

毎日新聞出版「東芝 不正会計 底なしの闇」

東芝の一連の粉飾決算事件は,多くの情報が入り乱れていて,最初から注目していないと,混乱するおそれがあります。

この点,毎日新聞出版から平成28年1月30日に発売された,

東芝 不正会計 底なしの闇 著者 今沢真

は,事実関係が端的にまとまっており,読みやすくわかりやすい文体ですので,東芝粉飾決算事件の全体像を把握するためには,とてもよい書籍だと思います。

アマゾンで買う方はこちらから。

今回,進行している東芝に対する集団訴訟でも,裁判所に,事実関係の流れを知っていただくために,証拠書類として一冊まるごと提出することも検討しています。

著書でも触れられているとおり,東芝は,ウェスティングハウスの減損の問題をどのように処理するのかという困難な問題に直面しています。

万が一,不正な処理をするようなことがあれば,2015年の有価証券報告書の虚偽記載問題となり,連続して二度目の粉飾決算事件という,人類史上,まったく例のない領域に踏み込むことになります。

細心の注意をもって,決算処理をおこなっていただきたいと思うところです。

弁護団の活動履歴

東芝事件株主弁護団の活動履歴を一覧表にまとめています。

2015年 7月23日 東芝事件株主弁護団が結成されました。

2015年 9月 5日 第一回の被害者説明会を梅田で開催しました。毎日放送ニュース番組などで報道されました。

2015年10月 3日 東京での初めての被害者説明会を開き,TBSなどで報道されました。

2015年10月17日 東京・関東を担当する,よつば総合法律事務所が弁護団に参加しました。

2015年11月10日 九州を担当する,田中ひろし法律事務所が弁護団に参加しました。

2015年12月 7日 東京地方裁判所に東京第一次訴訟を提起しました。原告50名。請求総額約3億円。

2015年12月14日 大阪地方裁判所に大阪第一次訴訟を提起しました。原告45名。請求総額約1億7千万円。

2015年12月21日 福岡地方裁判所に九州第一次訴訟を提起しました。原告6名。請求総額約3千万円。

2016年 2月19日 大阪第一次訴訟の第一回口頭弁論期日(予定)。

2016年 3月 4日 東京第一次訴訟の第一回口頭弁論期日(予定)。

2016年 3月18日 福岡第一次訴訟の第一回口頭弁論期日(予定)。

鹿児島で説明会を開催します。東芝事件株主弁護団

東芝事件株主弁護団は,鹿児島で説明会を開催します。

東芝の粉飾決算事件に,興味,関心があって,東芝に対する裁判を考えている方は,ぜひ,ご参加ください。

平成28年2月27日土曜日
午後1時30分開始

場所は,鹿児島市 東千石町 のサンプラザ天文館です。

くわしい説明はこちらから

岡山での説明会を予定しています。

東芝事件株主弁護団では,岡山での説明会を予定しています。

平成28年2月26日午後6時30分~,岡山駅隣接の,岡山コンベンションセンター

平成28年3月17日午後6時30分~,同じく,岡山駅隣接の,岡山コンベンションセンター
にて,説明会をおこないます。

東芝の粉飾決算事件に,興味があり,損害賠償の裁判に興味のある,中国,四国地方の方は,ぜひ,ご参加ください。
下記の弁護団公式サイトから申込をすることができます。

2月26日岡山説明会は,こちらからくわしい説明があります。
3月17日岡山説明会は,こちらからくわしい説明があります。

NHKなど「旧ライブドア経営陣に賠償命令」ニュース解説

平成27年11月25日に、NHKニュースなどで、下記のニュースが報道されました。

「旧ライブドアの粉飾決算事件で、株価が下落し損害を受けたとして、株主だった男性が堀江貴文元社長ら当時の経営陣に賠償を求めた裁判で、東京地方裁判所はおよそ9200万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。」

これは、2006年(平成18年)に発覚した、ライブドアの粉飾決算により株価が下落したことによる、株主の損害が認められたという事件です。

ライブドア粉飾事件の場合には、史上最大の3300人の原告の集団訴訟がおこなわれました。
この裁判は、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所、と進み、2012年(平成24年)に、最高裁判所で、決着しています。
このときには、下落した株価の、ほぼ全額を賠償せよ、ということになりました。

ですので、賠償請求が認められたこと自体は、さほど不思議ではないのです。

粉飾決算があった場合には、株主からの賠償請求が認められるのは常識になりつつある、ということでしょう。

今回、集団訴訟とは別に、株主が訴訟を起こしていたようですが、なんで、集団訴訟から3年遅れて、しかも、なぜ、まだ東京地裁の段階なのか?は疑問です。

他の集団訴訟は、すでに、最高裁判所で、3年前に判決まで出ているわけですから。

なにか、特別な事情でもあったのでしょうか?

ニュース報道をみるかぎりは、特別な事情がわからないので、その点が疑問としては残ります。

平成27年11月14日_東京での被害者説明会_東芝粉飾事件

11月14日、東京の上野駅近くのオフィスビルにて、被害者説明会をおこないました。

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ちょうど、前日の11月13日に、東芝が今まで「業績は順調だ」としてきた、東芝の子会社である、ウエスティングハウスが、2012年度、2013年度に、1600億円程度の損失を出しており、東芝が、その子会社の損失を、発生した当時に公表していなかったことが、日経ビジネス誌にすっぱ抜かれました。 続きを読む 平成27年11月14日_東京での被害者説明会_東芝粉飾事件

パート2「東芝、歴代3社長ら5人提訴=計3億円の賠償請求―不正会計」との報道の解説

前回、東芝が元幹部に請求する金額は、3億円などでは全然ダメであって、最低限10億円は請求するべきだ、という意見を言いました。

それは、もう、そういうふうに結論をつけたのですが、次に考えたいのは、

「なぜ、東芝は3億円に限定したのか?」

ということです。

以下は、私の推測にすぎない、ということを前提に聞いてください。証拠があるわけではないのです。

まず、東芝の歴代3社長は、7月に発表のあった第三者委員会の結果を踏まえて、役員などを辞職しました。

たしか、そのとき、役員を辞職するときに、一人あたり1億円くらいの退職金が支払われた、という報道があったように思います。

東芝に勤続何十年、役員手当なども付くなら、退職金1億円くらいは、十分にあり得る話です。

もし、元社長の方々が退職金の支払を辞退したのであれば、そういう報道があるはずですが、そういう報道はありませんでした。

もし、元社長3人が、退職金1億円を支給してもらい、それを現在も持っているのであれば、その金額は、1億円×3人で、3億円になります。

そうすると、「3億円」という金額には、特別な意味合いが出てきます。

つまり、東芝は「粉飾決算の中心人物であった以上、さすがに退職金は返してくださいよ、でも、退職金を返していただければ、それ以上の責任は追求しませんよ」

という意思表示をした、と解釈できるのです。

ひょっとしたら、大企業の経営幹部の感情というものは、そういうものなんでしょうか?

ただ、たとえ経営幹部が、そう思ったとしても、第三者委員会が、そういう「経営者の事情」とは別個独立の立場で、責任追及を判断しなければならないはずです。

第三者委員会のトップは、元・札幌高裁長官ということで、少しは期待するものがあったのですが、

こんなふうに「裁判官を辞めたとたん、スポンサーにおもねる」ような判断をするとは、

裁判官出身者といえども、まったく、あてにはならない、ということですね。

「世渡り上手な」元裁判官だと思います。

また、もう一つ、気になるのは、役員責任賠償保険は適用されないのか?ということです。

上場会社の役員は、通常、役員責任賠償保険、という保険に入っていることが多いのです。

たとえば、東京海上日動保険の役員責任賠償保険は、こういうものです。

もっとも、無制限ではなく、上限5億円とか、10億円とかいう上限金額の設定はあることが多くはありますが。

しかし、少なくとも、一人あたり1億円しか保険の上限がないということはあり得ないでしょう。

交通事故に備えた、車両保険ですら、1億円くらいはカバーしているのが当たり前です。

まして、役員賠償責任保険で1億円だけしかない、ということは、考えられません。

そう考えると、合計で3億円という金額は、元社長3人が、ひとりずつ、役員賠償責任を1億円だけ使ってしまえば、楽に払えてしまう金額です。

もし、役員賠償責任保険から支払えるとすれば、元社長3人は、

退職金を一人1億円もらったうえで、

東芝からの責任追及に対しては、保険対応してもらって、自腹は傷まない、ということになるのでしょうか?

はあ……アメリカには、そういうふうに、会社を倒産させても、私財はがっちり確保して、

悠々自適に余生を過ごすという、ワルがいると聞いたことがありますが、

日本の経営者も、ワルいところだけ、アメリカ化したものですね。

もっとも、退職金が1億円、とかいうあたりが、いかにも庶民的で、みみっちくて、イヤですが。

さて、そこまで考察したうえで、考えるべきなのは、

「なぜ、東芝は、そういうふうに、元役員の責任追及を甘くするのか?」

という疑問です。

よく、会社法の本などでは、会社の元経営幹部に対する責任追及は、「現在の経営陣との人的関係があることにより、十分な責任追及がなされないことが多い」

と説明されることがあります。ようするに、

「元経営幹部といっても、昔からよく知ってるセンパイだし、上司だったので、心情的に、責任追及しにくい」

ということです。

ただ……いくらなんでも、今回のように、意図的に粉飾決算をおこない、しかも、その金額が2000億円以上、というケースで、

「仲が良かったし、昔のセンパイをだから遠慮している」

ということが理由だとしたら、あまりにも、アホっぽいです。

さすがに、東芝の社長にまで昇りつめた、現社長は、そこまでアホだとは思えません。

現社長は、「悪いのは全て、前社長と、歴代の社長であって、私には関係がありません」

といって、前社長たちに責任をなすりつけた方が得な面もあるとあると思うのです。

逆に、今回みたいな、甘い処分だと、「元経営陣に対する責任追及が甘すぎる」

として、逆に、株主から、自分の個人責任を追求される可能性があります。

では、現社長は、なぜに、元幹部を厳しく責任追及しないのでしょうか?

おそらく「過去の粉飾決算について、元幹部に厳しく責任追及をした場合、自分自身も、責任追及をされる可能性がある」

と思っているからではないでしょうか。

もともと、現社長は、東芝の粉飾決算がおこなわれていた時期に役員をつとめていたわけですから、たしかに、厳しく責任追及をされた場合には、責任を問われるべき立場にもあります。

実際、奈良の個人株主の株主代表訴訟の提訴予告通知には、現社長の名前もあったのです。

そうだとすると、現社長は、「自分が責任追及をされたくないために、元幹部に対する責任追及も甘くした」のではないか、と思うのです。

さて、そういうふうに「責任を逃れるために権力を握っておきたい」と考えている人間は、少し、やっかいです。

権力を手放したら、その瞬間に追われる立場になる、という恐怖があります。

そうすると、「自分の身の危険を感じるがゆえに、権力を手放さない」という、

まるで、日本の周辺にあるような、独裁国家と同じ現象になるのではないでしょうか?

現社長の体制は、当初は「場つなぎ」みたいに言われていましたが、

ひょっとすると、長期政権になるのかもしれません。

 

 

「東芝、歴代3社長ら5人提訴=計3億円の賠償請求―不正会計」との報道の解説

日経新聞などで、東芝が、粉飾決算の元凶であった、前社長の田中氏のほか、佐々木則夫氏、西田厚聡氏の元社長2人と、村岡富美雄氏、久保誠氏の元財務担当役員2人に対して、損害賠償請求の裁判を起こした、という報道がありました。

この裁判は、会社としての東芝が、東芝の元社長などの幹部であった者の個人の責任追求を行う、というものです。

それだけ聞くと、まるで、東芝が自主的に、元幹部の責任追及をおこなっているように思われるかもしれません。 続きを読む 「東芝、歴代3社長ら5人提訴=計3億円の賠償請求―不正会計」との報道の解説

平成27年11月5日_神戸での東芝粉飾事件_被害者説明会

神戸での、2回目の被害者説明会をおこないました。

今回は、来週に大阪説明会があるためか、本当に、神戸の地元の方だけがお越しになりました。

こういう少人数の説明会の方が、弁護士としては、リラックスして話ができますもので、気楽にできていいですね。

説明会というよりも、質疑応答の時間が多かったように思います(笑)

 

 

平成27年9月28日神戸_東芝粉飾被害の説明会

平成27年9月28日に,三宮の神戸国際会館にて被害者説明会をおこないました。

当日は,20名以上の方がお越しになり,とても活気がありました。

今回の説明会の場所は,神戸国際会館でした。

三宮の国際会館といえば,神戸の人ならば,住所をきかなくてもわかります。

とても有名なビルです。

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この日の説明会も,大盛況のうちに終えることができました。