平成29年11月14日東京地裁での裁判期日がありました。

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吉田 泰郎

高松の弁護士吉田泰郎です。東芝事件株主弁護団では、事務局長 兼 広報担当をおこなっています。 吉田の詳しい自己紹介ページはこちら

平成29年11月14日に東京地方裁判所に出廷しました。

●調査嘱託手続
今回の手続では、損害論について、証券会社に対する調査嘱託の手続を具体的に、どのように実行していくか、ということについて議論がされました。
この手続は、原告のみなさま方に、証券会社に、東芝株の取引履歴だけを抽出してもらうためにおこなう手続です。
この件については、調査嘱託手続をおこなうという前提で、次回の期日までに裁判所と細かい方法を打合せをしていく、ということになりました。

●東芝および元役員の主張
また、今回は、東芝および元役員からの主張の順番でした。
とくに元役員の方からは、有価証券報告書についての「虚偽記載」があったかどうか、という論点について、
「虚偽記載」があったといえるためには、企業会計上の「一般的に公正妥当と認められる会計処理の基準」に違反している必要があり、
具体的に、どのような「一般的に公正妥当と認められる会計処理の基準」に違反しているのか明らかにせよ、という主張が、再度、おこなわれました。

この点は、元役員が何度も主張しているのですが、弁護団としては、
1 会計処理の基準は、いろいろな主張をすることが可能なので、議論が複雑怪奇となり、紛争が長期化する
2 本件については、東芝自身が、誤った会計処理をしたということについて何度もお詫びを公表しているのであるから「虚偽記載」があったと評価するべきである
と考えており、東芝が不正会計事件の直後に第三者委員会に作成させた、調査報告書の限りで会計基準の違反を示しているところです。

次回は、弁護団側からの反論の順番ですので、徹底的な反論をおこなって、責任論についての論争を終結させたいと考えています。

● 次回以降の期日
平成30年 1月23日 午前11時00分
平成30年 3月 6日 午前11時00分
平成30年 5月 8日 午後 1時30分