東芝不正で「年金損害」との報道の解説

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吉田 泰郎

高松の弁護士吉田泰郎です。東芝事件株主弁護団では、事務局長 兼 広報担当をおこなっています。 吉田の詳しい自己紹介ページはこちら

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東芝の不正会計事件について,年金を運用する団体が,東芝に対して,自社が保有していた株式が不正会計によって損害を受けたとして,訴訟を提起したことがニュースとして報道されています。

年金を運用する団体は,「年金積立金管理運用独立行政法人」という名称です。

省略すると,GPIFです。

テレビ東京の報道

毎日新聞の報道

日本経済新聞の報道

この件については,弁護団でも,株主のみなさまに,何回か,お伝えしてきました。

GPIFは,平成28年6月にも,一度,6億円程度の訴訟を,東芝に対して起こしています。

このときには,新株として発行された株式を引き受けた分だけを対象としましたので,金額が少なかったのです。

そして,GPIFは,平成28年8月に,今回の約119億円の訴訟を,東芝に対して起こしました。今回,報道されているのは,この8月に起こした裁判の,第一回口頭弁論がおこなわれたという報道です。

第一回口頭弁論の場合には,裁判所に,原告と被告,そして,裁判所の三者が一回顔を合わせることになります。

ですので,ニュース報道的には「絵がとれる」ということになりますので,テレビ報道が入ることが多いのです。

なお,ニュース報道でみたところ,被告席,つまり,東芝側の代理人である弁護士は,私たちの集団訴訟に出廷している弁護士と同じ人でした。

顔に見覚えがあります。

GPIFが,私たち,個人株主と,基本的に同じ立場にたって裁判をする,というのは,私たちとしても,心強いところです。

GPIFにも,がんばってほしいと思います。

もちろん,私たちも,がんばります。