東芝メディカルの売却について

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吉田 泰郎

高松の弁護士吉田泰郎です。東芝事件株主弁護団では、事務局長 兼 広報担当をおこなっています。 吉田の詳しい自己紹介ページはこちら

東芝の子会社である東芝メディカルを,キヤノンに売却するという報道がされています。

 

キヤノンと富士フィルムが,売却先の選考の最後まで残ったのは順当なところでしょう。

 

そして,キヤノンが東芝メディカルの売却について独占交渉権を取得した,ということです。

 

この点,それでよかったのか?という問題は,少しあります。

 

というのは,CTなどの医療機器の分野では,富士フィルムが顧客基盤をすでにもっており,日本の医療機器全体のことを考えれば,本当は,富士フィルムが買ってくれた方が,のぞましい,ということもいえます。

 

ただ,キヤノンは,コピー機の分野で成長が停止しているため,新しい事業分野を開拓するために,CTなどの医療機器の分野を重視しているので,東芝メディカルのような,

技術が一流+顧客がすでについている

という会社は,まさに,大金をいくらはたいても買いたいというのが本音でしょう。

 

また,キヤノンは,現金を多く保有している会社ですので,東芝メディカルの売却としては,いい相手なのかもしれません。

 

医療機器のような,多額の投資が必要な分野で,新規開拓をしていくのは,本当に大変なことです。

その意味で,キヤノンにとっては,「まさに,十年に一度のビッグチャンス」だといえるのです。

いずれにしろ,東芝メディカルは,これだけ大金を払って買われるわけですから,待遇が悪いはずはありません。

大事にしてもらえるはずです。

ひょっとしたら,東芝グループに残るよりも,ラッキーだといえるかもしれません。

(いや,マジで)

本当は,CTなどの分野ではコニカミルノタなども有力な事業者なのですが,7000億円という規模になってくると,そこまでついていけるお金はなかったようです。