「東芝・室町社長の取締役選任,4人に1人反対 臨時株主総会」との記事について

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吉田 泰郎

高松の弁護士吉田泰郎です。東芝事件株主弁護団では、事務局長 兼 広報担当をおこなっています。 吉田の詳しい自己紹介ページはこちら

日経新聞などにおいて,東芝の株主総会の様子が報道されています。

東芝は,株主総会には,テレビカメラを入れないという方針のようですので,

テレビには,株主のホームビデオのような動画しか報道されなかったようです。

じつは,この株主総会に出席された株主の方から,直接,お話をうかがいしました。

「ひどいものでした。社長は,全く反省していない,ということが,よく分かりました」

と,株主の方は,おっしゃっていました。

株主総会の質疑応答のときに,

「東芝の株主の損害に対して,損害賠償するべきではないか」

という質問もあったそうです。

でも,その質問に対して,社長は,聞こえないふりをして,無視して次の質問をうながした,とのことでした。

ひどい話だと思います。

おそらく,社長が「損害賠償するべきではないか」という質問に,聞こえないふりをした,というのは,

質問として回答してしまった場合には,株主総会の議事録にその会話が残ってしまうので,議事録のうえで,そういう会話があったこと自体を残さないために,「聞こえないふりをした」のだと思います。

ひどいですね。

まさに,権力者の横暴そのものです。

悪い権力者は,自分に都合の悪いことが発生したとき,
「なに?そんなこと聞いてなかったぞ。聞こえなかったのだから,そんなことは私の責任ではない。ちゃんと,言わない方が悪い」

という対応でごまかすものなのです。

そして,東芝の経営陣は,東芝の株主に対して,損害賠償の話を,全く持ち出さなかったのです。

テレビ報道でも,東芝の株主総会では,損害賠償の話は,全く出なかったのですよね。

この,ひどい株主総会を聞いて,私は,ますます,東芝の株主が損害賠償を請求するために,裁判をおこなって,たたかっていくしかないなあ,と決意をあらたにしたのです。